学校紹介
昭和薬科大学は2020年に創立90周年を迎えた薬学教育の伝統校。
病院・薬局薬剤師はもちろんのこと、製薬企業をはじめとする医療関連企業、化粧品・食品会社、国家公務員・都道府県の地方公務員など、卒業後も多方面でOB・OGが活躍。
学長 宇都口 直樹 様
貴学におけるPROG受験のねらいを教えてください。
まず非認知能力やジェネリックスキルを身に付けてほしいという思いがあります。
薬剤師は単に薬の知識があれば良いというわけではなく、患者さんの状況を把握し、個々に合った適切な医療を提供するということが求められています。
そうした背景から、PROGを導入しました。
現在のご活用について教えてください。
1年生には授業内でPROGの学生向け解説会(※1)を行っています。4年生については実務実習前に受験することで、自分が持っている特性を理解し実習でそれを活用することでPROGの結果を振り返ってもらうことを期待しています。
また、教員へのFDも行っております。今後は、PROGを活用して、学生個々への指導というところまで踏み込んで活用していきたいと思っております。
学内システムで試験の結果等を確認できるものがあるので、システム上でPROGの結果も確認できるようにする予定です。
貴学の学生にはどのような力を身に付けてほしいですか。
学び続ける力を身に付けてほしいです。
PROGの測定項目(※2)の中で言えば「対人基礎力」や「課題解決力」が重要です。
特に、「課題解決力」は医療分野で必要不可欠な力です。医療分野は、コロナ禍など未曾有の事態にどう対応するかが問われる職業だと思います。
薬剤師国家試験合格はゴールではなく、あくまでスタートです。したがって、こうした力がないと薬剤師としての活躍には結びつかないと考えています。
今後PROGをどのようにご活用していきたいか教えてください。
教学IRをさらに強化していきたいと考えています。また、カリキュラムの改善・検証などの際に、普段の成績だけではなくPROGの結果も積極的に活用していきたいです。
※1 PROG解説会とは:PROGの結果の見方を説明し、結果を踏まえて学生生活をどのように送っていくか考えるワークを経験豊富な講師によって行っております。
※2 PROG測定項目とは:リテラシーは6項目(情報収集力、課題発見力など)、コンピテンシーは33項目(ストレスマネジメント、独自性理解など)の力を測定します。
5年生 Aさん
(4年生でPROG受験)
PROGを受験し、その結果を見ていかがでしたか。
リテラシーは「情報分析力」、コンピテンシーは「親和力」の「気配り」や「親しみやすさ」また「実践力」の「修正・調整力」のスコアが高かったです。
「修正・調整力」は、自分にあまり身に付いていない能力だと思っていたので、少し意外に感じました。
低かったのは「行動持続力」の「主体的行動」で、これは自分でもその通りだなと思いました。
薬学実務実習中に結果が戻ってきたとのことでしたが、何か影響はありましたか。
もともと自分でも主体的に行動することが苦手だと思っていましたし、こうやって初めて目に見える形で結果が確認できたので、実習中は積極的に質問をするように意識しました。
また、自分には「修正・調整力」があまりないと思っていたのですが、実習で臨機応変に動く必要のある場面が多く、自分にもその能力があったのだということが実感できました。自分では苦手だと思い込んでいた能力がPROGの結果と実習中の経験から苦手ではなかったということがわかり、また一つ成長できて嬉しいです。
自分の強みである「気配り」や「親しみやすさ」は、患者さんへの服薬指導の中で活かせたのではないかと思っています。
これから伸ばしていきたい能力はありますか。
やはり結果が低かった「主体的行動」と、人を引っ張っていけるような「統率力」を身に付けたいと思っています。
また、強みである「親和力」をさらに伸ばしていくことで、自分の目指す薬剤師像に近づけるよう頑張っていきたいです。