PROGとは
PROGとは、専攻・専門に関わらず、大卒者として社会に求められる汎用的な能力・態度・志向(以下、ジェネリックスキルといいます)を測定し、育成するためのプログラムです。
ジェネリックスキルを「リテラシー」と「コンピテンシー」の2側面から測定・可視化し、客観的評価の指標を設けることで、教育成果の検証を行うことが可能となります。
また、ジェネリックスキルは主に汎用的なコンピテンスで構成されている為、各大学ごとの建学に矛盾することなく、大学を問わず、独自の教育体系 の中にスムーズに組み込むことが可能です。
リテラシーとは
リテラシーとは新しい問題やこれまで経験のない問題に対して知識を活用して課題を解決する力です。
PROGではジェネリックスキルの中でも知識を活用し問題を解決する能力であるリテラシーを、 「情報収集力」「情報分析力」「課題発見力」「構想力」という、問題解決のプロセスに不可欠な4つの要素で測定・評価します。
現実的な場面を想定して最適解を求めるオリジナル問題によって、単なる知識の確認ではなく、経験や知識を活用して実践的な問題解決力を測定・評価します。
問題例
Aさんは、大学のゼミにおいて、「国際化」というテーマでグループ発表をすることになりました。各グループの持ち時間は質疑応答を含めて10分間。「国際化」についてどのような観点で発表するかは各グループに任されています。プレゼンテーション本番は20日後です。プレゼンテーション本番までのプロセスを意識しながら、プレゼンテーションを実行するために必要な作業工程表を以下の項目を基に作成してください。
- パワーポイントの作成
- 情報収集やアイディアの洗い出し
- グループのテーマ決定
- 情報収集、情報分析
- 発表内容の決定
- リハーサル、修正
- 本番の振り返り
- 役割分担
コンピテンシー
コンピテンシーとは取り巻く環境に実践的に対処する力、周囲の状況に上手に対応するために身に付けた意思決定・行動指針などの特性を指します。
PROGではジェネリックスキルの中でも自分を取り巻く環境に働きかけ対処する力であるコンピテンシーを、 「対課題」「対人」「対自己」の3領域に分け、客観的な評価が取得可能な手法を用い、測定・評価します。
社会で活躍する若手ビジネスパーソン(30代前半までに、役職についているか、実質マネジメントしているメンバーが複数いる4,000名超の方々)に、同じ問題を受験いただき、その回答パターンと学生の回答パターンとを比較し、ビジネスパーソンのパターンにより近い回答をした学生がハイスコアとなるように設計されています。
問題例
報告書
せっかくテストを受験しても、個人がその結果を深く理解し活用しようと思う気持ちが沸いてこなければ、価値の無いものになってしまいます。 PROGテストの個人向け報告書は、そのデザインに工夫を施し学生の親和性を高めることで結果を読み込む動機を高めます。 さらに、示唆的で啓発的なコメントを提示し、過去の経験に対する思い出しを促進して自己理解を深めます。 また、経年的な変化を表示し、ジェネリックスキルの成長を記録します。
育成支援コンテンツ
PROGの強化書
今後の能力開発の指針となるよう、現状の整理や目標設定、行動計画の支援に関する情報が記載されています。